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病院の将来を創る~効果的な会議の手法とは~

2016/06/08

奈良県大和高田市にある大和高田市立病院で、『病院の将来を展望する会議』が開催されました。

公立病院が自らの将来について検討するという試みはあまりないように思えます。

病院長以下、診療、看護、技師、事務の各局の代表者や、診療局(医師)の大半の先生、若手医師の会のメンバーの先生などが一同に会し、今後について話合う、対話の機会でした。

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病院関係者、病院組織の方々に共通する事情は、時間確保が非常に難しいということです。
ほとんどの方が分単位、秒刻みで業務に従事されています。
ましてや関係者が一同に会して対話、議論する機会はめったに取れないということです。
ましてや一日かけて会議を行う。参加者の中には当初、不安と驚きがあったようです。

そのような中で、病院長のリーダーシップのもと、第1回目の病院の将来を展望する会議が開催されました。
友人である当病院の研修センター長の要請を受け、会議の進行(ファシリテーター)を務めてきました。
会議の進行は通常『チームコーチング』で実施しているフレームを少し使い、『アウトプット』に意図を持った進め方を行いました。

まず、自分達の現状を知る、『事実』を把握することからスタートしました。自分と自分達の内側と外側に起きていることを全員で認識することは普段なかなかできないことです。思い込み、情報把握不足、認識違い、観念からの評価、決めつけなど様々なプロセスが組織には存在します。
職業柄、コンテンツに最大の注意を払いがちな参加の皆さんには、プロセス、特にヒューマンプロセスの大切さはこれまで意識されてこなかったようでした。
病院を取り巻く外部環境、内部環境の分析を行い、自分達の強みと弱みを確認し、目指す方向を見極め、重点課題を明確にしていきました。課題が明らかにになると、参加者はそれを解決、達成する報告に意識が向いていきます。
人は、事象を理解し、状況を把握し、やるべきことが明らかになるとモチベーションが起きてきます。課題や問題対策が実行されないまま、放置されているとすれば、それは、実行の準備が不十分だということが言えます。人のやる気や知識スキル水準を疑う前に、しっかりとした実行計画が策定されているかが重要です。実現できる計画作りがポイントです。

医療という聖職の世界で、患者のために行う病院業務が、いつの間にかそうでなくなってしまうことも起こり得ます。今一度、原点に立ち戻り、『我々は何のために医療に従事するのか、誰のための病院なのか』を考えなおす素晴らしい機会(場)となりました。
魅力ある病院にする! 参加者共通の想いが確認できました。

大和高田市立病院は、本来の目的に戻り、将来に向けた取り組をスタートされました。
様々な課題を克服し、大和高田市、奈良中和地区、奈良県全体、近畿一円、全国に向けてミッションを実現していく期待が膨らんだ1日でした。
これから、重点課題の実現に向けて、様々なチームを創って対応していく必要があります。
それに対しては、いよいよ『チームコーチング』で、チームの、病院全体の達成と成功に導く御支援をしていきます。

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